プラソックレアァック小学校 新校舎建設

旧校舎の老朽化による撤去と幼稚園の開園で教室不足に

5、6年生の勉強場所は校舎横の教室兼物置き場所

 

カンボジアの東端、ベトナム国境に位置するスワイリン州バヴェット市。

そのなかのプラソックレァック村の小学校が今回の支援地。

164名(次年度は184名)の生徒に対して校舎は1つだけ。

1982年に建てられたというもう一つの校舎は老朽化が著しく倒壊の危険があるために撤去されました。
さらに2012年に幼稚園を開園したため教室が足りなくなってしまい、急きょ校舎の隣にトタンと木で屋根と囲いをつくり、5、6年生はそこを教室として使っています。

トタンと木で囲われた、脆弱で危険な教室(写真提供:JHP 学校をつくる会)
トタンと木で囲われた、脆弱で危険な教室(写真提供:JHP 学校をつくる会)
悪天候の日は授業中止。今にも崩れそうな危険な5、6年生の教室
悪天候の日は授業中止。今にも崩れそうな危険な5、6年生の教室

写真でも分かるように“ほぼ外”のため、悪天候の日は授業ができず、授業中にスコールが来れば避難という状況。
当然、校舎よりも遮熱性が弱く(トタンなので逆に暑い)、5、6年生が授業に集中できない環境にあり、授業時間も足りず円滑な学校運営に支障をきたしています。

それでも下級生のためにずっと我慢してここで勉強してきた5、6年生。

勉強が大事なこの時期の子どもたちにもちゃんとした教室と就学環境を整えてあげたい!
「やくそく」プロジェクト7校目のプロジェクトはここ「プラソックレァック小学校」の

新校舎建設に決まりました!

 

学校名 プラソックレァック小学校
建設地 スワイリン州バヴェット市 プラソックレァック村
工事期間 2023年6月〜2023年12月(予定)
竣 工 2023年12月(予定)
贈呈式 2024年2月(予定)
 建設前の状況
  • 学校は2部制で午前中に4クラス、午後に3クラスが勉強している。
  • 1982年に建設された校舎は老朽化が著しく撤去予定のため使える校舎は1棟のみ。
  • 2012年に幼稚園が開園された後、教室が不足したため、校舎横に1教室増築し、

    小学5、6年生は今日までその増築された教室を使用している。

  • トタンと角材で増築された教室は悪天候時は授業が行えないため、教育省が定める授業時間数を確保することができず、円滑な学校運営に支障をきたしている
支援内容
  • 校舎1棟3教室
  • 教室内備品(机、椅子、黒板、教壇、靴箱など)
  • 贈答品支援費

 

<支援前の現地のコメント>

 

■学校長

毎年小学5、 6 年生は悪天候時は授業ができないため、教育省が定める授業時間数を確保できません 。

教育省や、他のNPO にも校舎の支援をお願いしていますが、未だ返事はありません。貧しい地域のため、コミュニティから寄付を募り校舎を建設することはとても困難です 。

日本の支援者の皆様の温かいサポートを受けることができたら幸いです。


■生徒1

学校の好きなところは校庭が広いところです。休み時間にはサッカーをしています。

雨期は授業ができない日が多いので、安全で頑丈な校舎がほしいです。

 
■生徒2

先生も友達も素敵なので、学校が好きです。

雨期は雨で授業ができなくて、乾季は暑いです。

新しい校舎とブランコがほしいです。

 

2023年9月11日、マーケットトラスト代表の狩野富をはじめ、「やくそく」プロジェクトメンバーがプラソックレァック小学校を初訪問しました。

 

いつもなら最終協議会(=村民説明会)となるのですが、今回は新学期に間に合うよう新校舎の建設を先にスタートさせているため、着工式と歓迎会としての訪問です。

 

雨期の悪天候でしたが、この時間だけ雨ももってれて、生徒たちが列を作って出迎えてくれました。

そして今回もJHP学校をつくる会の皆さんの進行のもと、私たちの紹介や挨拶などを行いました。
最後に恒例のお菓子配り!少し緊張気味だった子どもたちも一気に笑顔、大人たちも笑顔(笑)
明るい生徒たちと村民の皆さんと楽しい交流となりました。