[7校目決定!]着工式に出席しました

再始動後の第2弾!「やくそくプロジェクト7」

7校目の支援先は「プラソックレアック小学校」に決定

カンボジア東端の町を目指し
陸路で国境を越えて―

新型コロナで3年半の足踏みを余儀なくされるも、2022年9月に再始動した「やくそく」プロジェクト。
2023年2月の6校目の完成後、早くも7校目の建設に動き出しています。
プロジェクトの主宰である株式会社マーケットトラスト代表 狩野 富も活動をサポートする我々「やくそく」プロジェクト事務局メンバーもまだまだ走り続けます!

さて今回の支援地に決定したのは、カンボジアの東端、ベトナムと国境を接するバヴェット市にあるプラソックレァック村。

バヴェットはSEZ(経済特別区)として開発が著しいところですが、それは主に外資によるビジネスの部分だけで、一般の人々の生活にまで恩恵は届かないようです。


目的地のプラソックレァック村は首都プノンペンからは約165kmの位置にあり、ベトナム国境からは10kmと近いこともあり、今回はベトナムのホーチミンから陸路で入国することになりました。

アクセスが良いからとは言うものの、陸路での国境越えは初めて。やはり緊張します…。

 

「国境の町って、なんか寂れて危険な感じなんでしょ」

「追い剥ぎとかいるんでしょ」

「そもそも通してもらえなかったらどうしよう…」


と、様々な心配がよぎります(笑)

ベトナム ホーチミンを出発して車で約1時間。ベトナム側の国境の町「モクバイ」に到着した一行。
いざ、国境越えです。

 

と、突然現地コーディネーターが「ここで車降りてください。ここから歩いていきます」

前方に見えるはイミグレーション(出入国管理)の建物。

ドドォォン!

えぇー!?

こんなところを歩いて行ったら、さらわれたり、追い剥ぎがぁ、、(以下略)

 

 

・・・・。

ほっしー「はーい、撮るよ〜」
まっすー・ミサエ「国境イェーイ!!」

トッシー「はいはい、そろそろ行きますよ〜!」

全然緊張感のない3人組でありました(笑)
(注:毎回、この旅は皆が十分に安全に配慮して行動しています。念のため)

 

ベトナム側のイミグレーションを通り出国、中間地帯を歩いて今度はカンボジア側のイミグレで入国。歩いて国境を越えるって日本人にはとても不思議な感じ。

実際の出入国審査は空港となんら変わりなく、問題なく通過できました。むしろこちらの方が簡易で早い感じでした。

無事に陸路で国境を越えてカンボジアに入国。

翌朝、今回の支援校の「プラソックレァック小学校」へ向かいました。

 

9月のカンボジアは雨期です。
昨年もそうでしたが今年も雨量が多いようで、スコールのように降る雨もいつものようにすぐには止まず、ずっと降り続いている感じです。近くの景色も雨量の多さを感じさせます。


時折、強い雨が車の窓を叩きつけ、学校に近づいても止む気配がありません。

この8年間の活動で、着工式や贈呈式が雨だったことはないのです。ついに雨中の式典か、、
お菓子配りや撮影などできるのか、不安がよぎります。

 

ミサエ「もしかして、この雨のなか生徒たちが外で待っていたりしないよね?」

まっすー「どうだろうねぇ」

ほっしー「いや〜、雨のなか立たされてたらかわいそうだなぁ」

いつも私たちが訪問する際は生徒たちが歓迎の意を込め、門に列を作って迎えてくれます。
この天気のなか、無理して立っていないといいのですが、、

いよいよ学校に到着です。

 

ほっしー「おっ!?雨止んだ??」
トッシー「止んだみたいですね」

 

どんよりしてはいるものの、学校付近はあまり降っていなかったようで、雨中の式典にならず安堵しました。

 

「プラソックレァック小学校」の校門にはたくさんの子どもたちが列を作って待っていてくれました。

 

ミサエ「あら、やっぱり立っててくれたんだね(笑)降ってなくてよかった」


子どもたちは見慣れない日本人の訪問にちょっと緊張しつつも、すぐに明るい笑顔と拍手で迎えてくれました。毎回「この笑顔のために日本からやってきたんだよな」と思う瞬間です。

 

早速、用意されている式典の席に着き、着工式兼歓迎会のはじまりです。

前方にはすでに建設が進められている校舎も見えます。


まずは生徒たちの元気な校歌斉唱から始まりました。

カンボジアの小学生はどこの学校でも校歌を思いっ切り大きな声で嬉しそうに歌います。

その後、私たち一人一人の紹介とあいさつなどが行われました。

 

トッシー&ほっしーもそれぞれドローンと写真撮影に取り掛かります。

 

時折上空にやってくるドローンに驚き、歓声をあげる子どもたち。
式典は和やかなムードで進んでいきました。本当雨降らなくてよかった(笑)

さて、今回の支援の目的である、教室不足で5、6年生が教室とも呼べないような粗末な場所での授業を余儀なくされているというその“教室”を見に行って見ると、、

本プロジェクトでは色々な教室を見てきましたが、青空教室の次ぐらいに酷いかも、、
駐輪場か物置きのよう。そして造りが危険です。
悪天候のときは授業が中止になるとのことで、そのために授業時間が足りていないようです。
5、6年生といえば勉強も難しくなって大事な時期なのに。下級生のために我慢してきたんだなぁ。

一方、建設中の新校舎も見てきました。

もうだいぶ外観が分かるところまで出来上がっていて、このまま順調であれば12月の新学期には問題なく間に合いそうです。

我慢してきた5,6年生たちもやっと天気を気にせずに勉強できます。もうちょっとの辛抱です!

今回もトッシー(マーケットトラスト 久保田敏昭)がドローンで学校周辺の様子を撮影しました。

着工式は滞りなく終わり、次なるは恒例の「お菓子プレゼントタイム」です!

今回、エアー搭乗のトラブルでお菓子の大きなダンボールを5箱も手持ちで運ばなければならないことに。。
でもこのときのために皆で大事に運んできました。

さぁ、行きましょう!!

メンバーも準備万端です。

いつものように生徒一人一人にビニール袋を渡し、ちゃんと列を作ってメンバーが順番にお菓子を入れていきます。

「食べ物っぽいけど、何をもらえるんだろう」的な子どもたちの表情がかわいいです(笑)

もらった後の子どもたちは中身をみて大喜び、だんだんと歓声が上がっていきます。

メンバーは汗だくになって漏れのないように配っていきます。

 

トッシー「はーい、ちゃんと並んでからもらってね」

 

たくさん持ってきたので、大人や先生にも配りました。

ボス(狩野 富)ももらっていない子がいないか見回しながら配って歩きます。


早速食べる子もいれば、袋を開けない子も多くいました。

聞けば、「自宅に持ち帰って家族に見せたい(一緒に食べたい)」という子が多いのではないかとのこと。
独り占めしたいはずなのに偉いなぁ。

それにしても皆いい笑顔してますね。

お菓子を配り終えて、あっちもこっちも賑やかな声が飛び交っているなか、しばし交流タイムです。

 

前回のトラッピャンドン小学校の子どもたちは恥ずかしがり屋な子が多く、カメラを向けると逃げてしまう子が多かったのですが、ここの子どもたちはとにかく元気で人懐っこい!カメラを向けるとメンバーが埋もれて見えないくらい(笑)
同じくらい先生も大人も明るくノリがいい人が多かったです(特にお母ちゃんたち 笑)

最後に建設中の新校舎前で記念撮影。

次に来るときは立派に出来上がっていることでしょう。ハイ、ポーズ!

完成贈呈式は2024年の2月の予定。

完成後にまた子どもたちに会えるのが楽しみです。

 

またすぐ来るからね〜!!

大量のお菓子持って(笑)

 


<了>


写真・文責:星野大起(やくそくプロジェクト事務局)

7校目の新校舎の順調に建設中です!

建築状況は随時ご報告します。