カンボジア道中記

たやまん、まっすーの「カンボジア道中記」

第2話「いざ!カンボジア」

<2014年11月23日 タイ→カンボジア>

 

2014年11月21日、別のビジネスもあり我々は先にタイへ飛んでいた。そこから隣国カンボジアへ


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11月23日カンボジア プノンペン国際空港到着

 

たやまんは、初めてのタイ、カンボジア。渡航前は様々なものを見てこようととても楽しみにしていた。しかしそんな気分もつかの間。最初の国タイで衛生面の厳しさに面食らい、早くもダウン状態でのカンボジア入りであった。

一方のまっすーは、今回が2度目のカンボジア。余裕有りである…まだこの頃は。

 

お隣の国と言えどもタイ・バンコクとは全然違う。

まったくレベルが違うと言うか、タイでもかなり日本とのギャップに驚かされるのにカンボジアはその上を行く。

 

まず、プノンペン国際空港に着いた我々を待っていたのは、ビザの申請待ちでごったがえす人の群れ。

特に中国系の人が多いように見えた。

気温30℃。乾季に入り多少過ごしやすい時期ではあるが、日本からすれば一年中真夏のようなものである。

むせ返るような暑さの中、延々と入国手続きを待つ。


田山(以下 たやまん)

「暑っつー。聞いてないよ〜こんな待たされるの…」

 

増田(以下 まっすー)

「ビザを取得しないといけないんで、結構面倒なんですよ」

 

たやまん

「まっすー、何かお前が一番デカいじゃん。なんで外国なのに一番デカいんだよ!」

 

まっすー

「え、何の八つ当たり??」

カンボジアは入国時に改めてビザの取得が必要
カンボジアは入国時に改めてビザの取得が必要

暑さと疲労で荒れるたやまん。

そこへ中国人旅行者の団体が我々の列に割り込んできた。

 

たやまん

「コラー!ちゃんと並びなさーい!」

ビザの申請待ちでごったがえす人の群れ。
ビザの申請待ちでごったがえす人の群れ。

かなり長い時間を要し、ようやくカンボジアに入国した二人。

ここで今回支援を行う日本のNPO法人「JHP 学校をつくる会」

の現地スタッフに迎えに来てもらうことになっていた。

たやまん

「迎え、どこに来てるの?」

 

まっすー

「たぶんこの辺りだと思うんだけど」

迎えを探すたやまんとまっすー
迎えを探すたやまんとまっすー

男性

「どうも。よく来てくださいました」


日焼けした風貌、声のトーンも低い。

 

たやまん

(おい、まっすー本当にこの人か?めっちゃ怖いぞ。ついてって大丈夫か!)

 

まっすー

「大丈夫(笑)。前回もお世話になったJHPスタッフの方です」

 

JHPスタッフ

「どうも」


たやまん

「あ、、どうも。よろしくお願いします。はは」

JHPスタッフの方に迎えに来てもらう。
JHPスタッフの方に迎えに来てもらう。

たやまん

(おい、まっすー!ボランティアの人ってもっとホラ、さわやか〜な感じじゃないの?)

 

まっすー

(こらこら、聞こえるって)

クルマに揺られ、首都プノンペンの市内のホテルへ。

宿泊先はプノンペンの中では高級な部類に入るホテルだ。

 

JHPスタッフ

「では、明日また迎えにきます」

 

たやまんまっすー

「ありがとうございました」

今回宿泊したホテル「Nagaworld Hotel」
今回宿泊したホテル「Nagaworld Hotel」

たやまん

「あ〜やっとホテルについた。さすがにいい部屋だね。

外はどんな景色かなぁ、、

まっすー、暗いからバーンと窓開けよ……」


「!? なにこれ」


少しカビ臭い部屋の空気を入れ換えようと開けた窓に映るのは、驚きに目を丸くした自分の顔。

窓はガラスのない、鏡張りのいわゆる“はめ殺し”になっている。


窓を開けようとしたら、その先は鏡だった。
窓を開けようとしたら、その先は鏡だった。

たやまん

「ちょっとまっすー、なにこれ? 窓ないって」

 

まっすー

「え、、知らない」


タイからの長旅で疲れ切っているまっすー。ベットにひっくり返ってびくともしない。

 

たやまん

「暑っ! ってクーラーつかないよ!なんか水出てるし、、、オーイ、まっすー!起きろ〜!

もう誰かなんとかして〜!!」


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その夜

今回のプロジェクトをサポートしていただき、現地でのエスコートもしてくださる株式会社淺沼組の松林氏とキレイなレストランで会食。現地の情報などを伺いながら、久々の美味しい食事で鋭気を養う。

プノンペン市内の高級レストラン「TOPAZ」
プノンペン市内の高級レストラン「TOPAZ」

たやまん

「さすがにここの食事は美味しいね。

…まっすー何頼んだの?」

 

まっすー

「ん?1キロのステーキ♥

ここに来たらコレ食わないと」


たやまん

「1キロって…」

1キロのステーキを注文したまっすー。
1キロのステーキを注文したまっすー。

思えばコレがまっすー試練の始まりであった——。

 

会食を終え、宿に戻る。

プノンペンの街は思っていたより華やかで、近代化もかなり進んでいた。

高級レストランもあるし洒落た酒場もある。アジアの1都市といった感じである。

 

「あぁ、やっぱりカンボジアといえどもだいぶ発展してるんだな。明日見る学校も、言うほど悲惨な状態じゃないのかもしれない」

そんな想いが湧いていた。

「我々が支援金を投じるほどひどくないのかも…」と。

 

 

<第2話 了>