「カンボジアより現地の状況が届きました」
本来であれば今頃は「やくそく」プロジェクトとして次の学校建設に向けて動き出しているはずでしたが、全世界的に流行しているコロナ禍の中で、プロジェクトも足踏みをしなければならず、今はプロジェクトメンバーも現地からの報告を受けながら、またあの子どもたちの笑顔に会える日を楽しみにしています。
そのような中、JHP・学校をつくる会プノンペン事務所のスタッフから現地カンボジアの最新情報(2020年5月26日時点)が届きましたので、今回はその内容をご報告いたします。
カンボジアの国内での感染者数は依然として少なく、PP市内では商店・レストランなどに人出が戻り、日常が回復しているように見受けられますが、映画館やジム、バー、スパなどは引き続き営業禁止となっています。
また、レストランの予防対策への監督強化も発表されており、第2波にそなえた感染対策は今後も継続される印象です。
■カンボジア教育関連の対応など
学校再開につきまして5月中旬に報じられたニュースにおいては、教育省大臣により、主に以下のような理由で、学校再開を急ぐことはせず、最遅で11月の新学期までに行われる旨が伝えられています。
・第2派の流行が懸念されている。
・カンボジアの通常の学校ではWHOが推奨する予防対策(1クラスの生徒数など)を十分に行うことが難しい。
・教育省配信のオンライン教育が生徒の学習を補完している。
しかしながら、インターネットやTVプログラムによる配信を受けることのできる家庭が限られていることもあり、国内には早期の開校を望む声も多く出ています。
現時点では新たな発表は行われておりませんが、教育省は、試験を控える9年生、12年生を優先的に、段階的な開校を検討しているといった話も聞かれるため、今後の教育省の動向に注目しています。
■同国の感染者数、対応状況など
国内の感染者数は、4月12日の発表から新規感染者ゼロが続いていましたが、5月21、23日にそれぞれ1名ずつ、海外からの帰国者に感染が確認されたことから、感染確認数は124名となりました。
また、すべての外国人を対象とした入国制限の延長とともに、5月20日からは、すべての入国者に対して到着時のPCR検査が行われることが発表されました
WHOからはカンボジアに対して、第2波の可能性を考え、警戒を続けるよう警告が出ているため、国内においても、引き続き自粛などの予防対策を継続することが求められています。
■感染者情報
政府の公式発表では、23日時点で国内の感染者数は124名(内、治癒済みが122名、治療中が2名、死亡例なし)
現地の報告から各国同様にまだまだ予断を許さない状況なのが続いているようですが、それでも少しづつ日常を取り戻しているようです。
ここで少しでも明るく前向きな気持ちを持つように、これまで「やくそく」プロジェクトが建設してきた学校を振り返ってみようと思います。
■2015年 バンティアイチャックレイ中学校
■2016年 ボンオンサオン小学校
■2017年 オンクローン小学校
■2018年 プレイパアオ小学校
■バラン小学校
これからも「やくそく」プロジェクトの活動は続いていきます!
「やくそく」プロジェクト事務局