「2018年7月8日 やくそくプロジェクト4 プレイパアオ小学校 最終協議会」
記者:中村美佐江(やくそくプロジェクト事務局)
やくそくプロジェクト4校目となる「プレイパアオ小学校」の最終協議会(着工式)に参加するため、
ボスことマーケットトラスト代表 狩野 富、同じくマーケットトラスト 久保田、そして事務局からは、増田博道(まっすー)、私ミサエの4名でカンボジアプノンペンの空港に降り立ちました。
4校目の支援先は、首都プノンペンからガタガタ道を5時間ほど行った、バッタンバンというところにある「プレイパアオ小学校」。
これまで、今にも倒壊しそうな危険な校舎や雨季になると水没してしまう村など、過酷な地域を沢山見てきました。
さて、今回はどんなところへ行くのか。
ホテルから車で走ること数時間。
いつまでたっても景色がまったく変わらない・・・
とにかく畑?田んぼ?それ以外一向に何もない。
こんな何もないところに果たして人が住んでいるの?と思っていると、最終協議会のテントらしきものが見えてきました。
「えっ?ここ?事前に聞いてはいたけど本当に何もないじゃん!」
というのが最初の感想でした。
唯一あったのは、倒壊しそうとか危険という前に、校舎とはとても言えない木枠で固めた屋根も何もない小さな小屋?
いわゆる“青空教室”です。
こんな屋根もない強い日差しの下では、とても大勢の子どもたちが勉強するような環境とは言えません。
そして行われた最終協議会。
今回はプロジェクトを代表して私(ミサエ)が挨拶をすることになりました。
何を言うかすごく考えました。伝えたいことは沢山ある。
でも一番伝えたいことは、やはり「やくそく」でした。
子どもたちには一生懸命きれいになった新しい校舎で思う存分勉強して欲しい。
そして子どもたちが将来のカンボジアを自分たちで作って行けるようになって欲しい。
私たちもこのやくそくプロジェクトの活動や自分のするべき事、できる事をやっていく。
そして新しい校舎で勉強している子どもたちに会いにまたこの場所に来る!
これが私がプロジェクトを代表してできる「やくそく」ということを話させてもらいました。
最終協議会の最後にお菓子を配りました。
まぁいつもの事ですが、子どもたちに囲まれてもみくちゃにされて一瞬でなくなりました・・・
そしてここで新たな試練が訪れます。
「トイレに行きたい」
心の中ではわかりきっている答えでしたが、僅かな希望を込めて
「トイレってありますか?」
はい。あるわけがありません。
という事は・・・
人の来なそうな草むらを探し、真後ろには牛や犬がウロウロしている中で子どものとき以来の青空トイレ(最初はすごく恥ずかしかったけど意外と開放感がありそれはそれでよし)
でも・・・
果たしてここの子どもたち(特に女子)はどう感じているのだろうか?
そしてどうしているのだろうか?
生まれた時からこれが当たり前だから特に何とも思わないのだろうか?
それともやはり恥ずかしいと思っているのだろうか?
カンボジアでは劣悪な衛生状態のため、小さな子どもたちが菌に感染して命を落とす事も少なくないという話を以前聞きました。
学校もそうだけど、この子たちにきれいで清潔なトイレを早く作ってあげたい。そして衛生状態を整えて少しでも病気になる子どもたちを少なくしてあげたい。
そういう思いがこみ上げてきました。
最終協議会も無事終わり、村の人たちがごちそうをふるまってくれました。
現地の人たちが食事を終えた後を見てみると、ゴミや飲んだペットボトルを全部テーブルの下に普通に捨てている。
料理したあとのゴミもそのままの状態で放置。
やはりこういうところも教育が行き届いていないのだなと感じる光景&瞬間。
普段日本では当たり前のように何も考えずしている食事、トイレ、衛生についてなど、カンボジアへ行くと改めて考えさせられる事ばかりです。
まだまだ課題は盛りだくさんなんだと改めて感じた旅となりました。